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製品に関する重要なお知らせ

カイプロリスQ&A カイプロリスQ&A

カイプロリスに関して、よくある質問をまとめました。(医療関係者向け)

効果・効能

効能効果を教えてください

再発又は難治性の多発性骨髄腫

<効能・効果に関連する使用上の注意>

  1. 本剤による治療は、少なくとも1つの標準的な治療が無効又は治療後に再発した患者を対象としてください。
  2. 臨床試験に組み入れられた患者の前治療歴等について「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行ってください。

参考:添付文書

有効性

無増悪生存期間はどれくらいですか

  1. レナリドミド及びデキサメタゾン併用 海外第Ⅲ相試験(PX-171-009試験)
    前治療歴が1~3回の再発又は難治性の多発性骨髄腫患者792例(各群396例)に対して、レナリドミド及びデキサメタゾンの併用(Ldレジメン)とLdレジメンに本剤注を上乗せしたCLdレジメンを比較しました。主要評価項目である無増悪生存期間の結果(中央値[95%信頼区間])は、CLd群で26.3[23.3~30.5]ヵ月、Ld群で17.6[15.0~20.6]ヵ月であり、Ld群に対してCLd群で統計学的に有意な延長を示しました。ハザード比0.69[95%信頼区間:0.57~0.83]、p<0.0001[層別log-rank検定]、2014年6月16日データカットオフ)
  2. デキサメタゾン併用 国際共同第Ⅲ相試験(2011-003試験)
    前治療歴が1~3回の再発又は難治性の多発性骨髄腫患者929例(日本人患者44例に対して、Cd群464例、Bd群465例)に対して、ボルテゾミブ及びデキサメタゾンの併用(Bdレジメン)と本剤及びデキサメタゾンの併用(Cdレジメン)を比較しましたし。主要評価項目である無増悪生存期間の結果(中央値[95%信頼区間])は、Cd群で18.7[15.6~NE)]ヵ月、Bd群で9.4[8.4~10.4]ヵ月であり、Bd群に対してCd群で統計学的に有意な延長を示しました(ハザード比0.53[95%信頼区間:0.437~0.651]、p<0.0001[層別log-rank検定]、2014年11月10日データカットオフ)

参考:添付文書

注意を要する患者さんへの投与

輸液に溶解後の安定性を教えてください。

  • 注射用水で溶解した場合

    本剤を注射用水で溶解して2mg/mLとした後、室温(25℃付近)、遮光下で24時間安定でした。

  • さらに5%ブドウ糖液で希釈した場合

    本剤を注射用水で溶解した2mg/mLの液を5%ブドウ糖液で0.2または1.8mg/mLに希釈した後、室温(25℃付近)、室内光下で24時間安定でした。
    これらの条件において再処方は可能と考えておりますが、細菌汚染に注意が必要です。

  • 溶解後24時間を超える場合

    24時間を超える場合の安定性は確認されておりませんので、再処方は避けてください。

参考:インタビューフォーム

添付文書の適用上の注意に「体表面積から計算した量を5%ブドウ糖注射液に希釈すること」とありますが、5%ブドウ糖注射液以外で希釈してよいでしょうか?

塩化物イオン(CI-)を含む溶液とは配合変化を起こすことが確認されているため、生理食塩液等では希釈しないでください。

副作用・安全性

主な副作用の発現頻度を教えてください

<レナリドミド及びデキサメタゾン併用>

  • 再発又は難治性の多発性骨髄腫を対象とした国内第Ⅰ相試験(ONO-7057-05試験)において、本剤が投与された26例中26例(100%)に副作用(臨床検査値の異常を含む)が認められました。主な副作用(10%以上)は、血小板減少12例(46.2%)、リンパ球減少11例(42.3%)、高血糖10例(38.5%)、ALT(GPT)増加7例(26.9%)、発疹7例(26.9%)、便秘6例(23.1%)、筋痙縮6例(23.1%)、低リン酸血症5例(19.2%)、白血球増加5例(19.2%)、AST(GOT)増加4例(15.4%)、好中球減少4例(15.4%)、好中球増加4例(15.4%)、発熱4例(15.4%)、末梢性ニューロパチー4例(15.4%)、血中ビリルビン増加4例(15.4%)、白血球減少4例(15.4%)、高カリウム血症3例(11.5 %)、低カリウム血症3例(11.5%)、悪心3例(11.5%)、高血圧3例(11.5%)、下痢3例(11.5%)、肺炎3例(11.5%)、上気道の炎症3例(11.5%)、味覚異常3例(11.5%)、紅斑3例(11.5%)、血中コレステロール増加3例(11.5%)、ヘモグロビン減少3例(11.5%)及び低ナトリウム血症3例(11.5%)でした。(承認時)

  • 再発又は難治性の多発性骨髄腫を対象とした海外第Ⅲ相試験(PX-171-009試験)において、本剤が投与された392例中332例(84.7%)に副作用(臨床検査値の異常を含む)が認められました。主な副作用(10%以上)は、好中球減少142例(36.2%)、貧血104例(26.5%)、血小板減少99例(25.3%)、疲労88例(22.4%)、下痢74例(18.9%)、筋痙縮72例(18.4%)、不眠症56例(14.3%)、気道感染50例(12.8%)、低カリウム血症43例(11.0%)、高血糖41例(10.5%)及び無力症41例(10.5%)でした。(承認時)

<デキサメタゾン併用>

  • 再発又は難治性の多発性骨髄腫を対象とした国際共同第Ⅲ相試験(2011-003試験)において、本剤が投与された463例(日本人22例含む)中404例(87.3%)に副作用(臨床検査値の異常を含む)が認められました。主な副作用(10%以上)は、血小板減少126例(27.2%)、貧血107例(23.1%)、疲労97例(21.0%)、不眠症93例(20.1%)、呼吸困難74例(16.0%)、下痢69例(14.9%)、高血圧62例(13.4%)、悪心57例(12.3%)、無力症55例(11.9%)、末梢性ニューロパチー49例(10.6%)、リンパ球減少48例(10.4%)、発熱48例(10.4%)及び高血糖47例(10.2%)でした。(承認時)

参考:添付文書

毒性改善後に再開する場合、どうするのか?

血液毒性(Grade4*の血小板減少、リンパ球減少、貧血又はGrade3*以上の好中球減少)又はGrade3*以上の非血液毒性(脱毛症又はGrade3*の悪心・嘔吐、下痢及び疲労を除く)に該当する副作用が発現した場合には、回復するまで本剤を休薬してください。休薬後に投与を再開する場合には、本剤による有益性と危険性を慎重に検討した上で下表を目安として減量等を考慮してください。なお、再び副作用が発現し、休薬後に投与を再開する場合には、下表を目安として本剤を減量又は投与中止してください。
*:NCI-CTCAE v4.0

<レナリドミド及びデキサメタゾン併用>

副作用発現時の投与量 投与再開時の投与量目安
27mg/m2 20mg/m2
20mg/m2 15mg/m2
15mg/m2 投与中止

<デキサメタゾン併用>

副作用発現時の投与量 投与再開時の投与量目安
56mg/m2 45mg/m2
45mg/m2 36mg/m2
36mg/m2 27mg/m2
27mg/m2 投与中止

参考:添付文書

妊婦、産婦、授乳婦等に対する場合に注意することはありますか?

妊娠ウサギの器官形成期に臨床用量を下回る用量の本剤0.8mg/kg(9.6mg/m2)を投与したところ、胚・胎児死亡率の増加及び生存胎児体重の減少が認められました。妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないでください。また、ヒト乳汁中への移行は不明ですので、授乳婦には投与しないことが望ましいですが、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させてください。

参考:添付文書

妊娠を希望する患者へ投与する場合に注意することはありますか?

ヒトリンパ球を用いたin vitro染色体異常試験において、40ng/mL以上で染色体異常誘発性(構造的染色体異常)を示しました。妊娠可能な女性及びパートナーが妊娠する可能性のある男性に対しては、本剤投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊を行うよう指導してください。

参考:添付文書

投与方法・調製方法

投与時間の短縮や延長は可能か?

  • 投与時間の短縮

    投与時間を短縮(急速静注投与等)した場合の安全性が確認されていませんので、投与時間の短縮は避けてください。また、投与時間を短縮した場合、インフュージョンリアクションのリスクが増加する可能性が考えられます。
    Cd療法ではCLd療法と区別したメディケーションエラー防止を考慮して、用法用量通り、本剤を30分かけて投与をお願いします。

  • 投与時間の延長

    <レナリドミド及びデキサメタゾン併用>

    国内第Ⅰ相試験(ONO-7057-05試験)および海外第Ⅲ相試験(PX-171-009試験)では、10分で投与し有効性や安全性を確認していますので、用法・用量通り10分で投与してください。
    なお、安全性の面では、海外第Ⅰb/Ⅱ相試験(ONO-PX-171-007試験)で本剤単剤30分間の静脈内投与を規定されており*、延長による有害事象は報告されていないため、本剤の投与時間は10分をこえても(~30分)安全性に大きな影響はないと考えられます。

    *出典:審査報告書(2017年05月18日):7.1.3海外臨床試験 7.1.3.1海外第Ⅰb/Ⅱ相試験

    <デキサメタゾン併用>

    国際共同第Ⅲ相試験(2011-003/ONO-7057-03試験)では、30分で投与し有効性や安全性を確認しています。30分を超えて有効性や安全性を確認しておりませんので、用法・用量通り30分で投与してください。

参考:添付文書

本剤はどの程度継続したらいいのか?

投与の継続について特に規定はございませんが、患者さんの状態から、病勢進行又は許容されない毒性が発現するまで継続することができると考えられます。
なお、レナリドミド及びデキサメタゾン併用の場合、臨床試験では患者さんの状態により、18サイクルを超えて投与した場合の有効性及び安全性は確立していません。

参考:添付文書

用法及び用量を教えてください

  • レナリドミド及びデキサメタゾン併用の場合

    通常、成人には1日1回、本剤を1、2、8、9、15及び16日目に点滴静注し、12日間休薬してください。この28日間を1サイクルとし、12サイクルまで投与を繰り返してください。13サイクル以降は、1日1回、1、2、15及び16日目に本剤を点滴静注し、12日間休薬してください。本剤の投与量はカルフィルゾミブとして、1サイクル目の1及び2日目のみ20mg/m2(体表面積)、それ以降は27mg/m2(体表面積)とし、10分かけて点滴静注してください。なお、患者の状態により適宜減量してください。

  • デキサメタゾン併用の場合

    通常、成人には1日1回、本剤を1、2、8、9、15及び16日目に点滴静注し、12日間休薬してください。この28日間を1サイクルとし、投与を繰り返してください。本剤の投与量はカルフィルゾミブとして、1サイクル目の1及び2日目のみ20mg/m2(体表面積)、それ以降は56mg/m2(体表面積)とし、30分かけて点滴静注してください。なお、患者の状態により適宜減量してください。

<用法及び用量に関連する使用上の注意>

  1. 本剤を単独投与した場合の有効性及び安全性は確立していません。
  2. レナリドミド又はデキサメタゾンの投与に際しては、「臨床成績」の項の内容を熟知し、投与すること。また、併用薬剤の添付文書を熟読してください。
  3. レナリドミド又はデキサメタゾン以外の抗悪性腫瘍剤との併用における有効性及び安全性は確立していません。
  4. 体表面積が2.2m2を超える患者では、体表面積2.2m2として投与量を算出してください。
  5. レナリドミド及びデキサメタゾン併用の場合、本剤は18サイクルを超えて投与した場合の有効性及び安全性は確立していません。
  6. クレアチニンクリアランス(Ccr)が15mL/分未満となった場合には、本剤を休薬してください。Ccrが15mL/分以上まで回復した場合には、投与の再開を検討してください。透析を要する場合には、再開時の用量として20mg/m2を超えないこととし、また透析後に投与してください。
  7. 本剤の投与については、以下に従って、適切に休薬、減量又は投与中止の判断を行ってください。
    血液毒性(Grade4*の血小板減少、リンパ球減少、貧血又はGrade3*以上の好中球減少)又はGrade3*以上の非血液毒性(脱毛症又はGrade3*の悪心・嘔吐、下痢及び疲労を除く)に該当する副作用が発現した場合には、回復するまで本剤を休薬してください。休薬後に投与を再開する場合には、本剤による有益性と危険性を慎重に検討した上で下記を目安として減量等を考慮してください。なお、再び副作用が発現し、休薬後に投与を再開する場合には、下記を目安として本剤を減量又は投与中止してください。
    *:NCI-CTCAE v4.0

    <レナリドミド及びデキサメタゾン併用>

    副作用発現時の投与量 投与再開時の投与量目安
    27mg/m2 20mg/m2
    20mg/m2 15mg/m2
    15mg/m2 投与中止

    <デキサメタゾン併用>

    副作用発現時の投与量 投与再開時の投与量目安
    56mg/m2 45mg/m2
    45mg/m2 36mg/m2
    36mg/m2 27mg/m2
    27mg/m2 投与中止
  8. 注射剤の調製方法
    本剤は、10mg製剤の場合は5mL、40mg製剤の場合は20mLの注射用水で溶解して2mg/mLの濃度とした後、体表面積から計算した必要量を5%ブドウ糖液にて希釈してください

参考:添付文書

投与日及び1サイクルの開始日の許容範囲はどの程度でしょうか?

  • 投与日の許容範囲

    許容範囲は規定しておりません。用法用量通りの投与日に投与してください。
    用法用量通りの投与日に投与できない場合、患者さんの状態を考慮し、以下の臨床試験を参考に医師判断により投与を行ってください。
    海外第Ⅱ相試験(ONO-PX-171-003試験(part2))では予定投与日の前後2日以内に行うことを認めていました。

    出典:申請資料概要:2.7.6個々の試験のまとめ 表2.7.6.9-1 試験方法の概要(PX-171-003 part 2 (A1))

  • 1サイクルの開始日の許容範囲

    許容範囲は規定しておりません。用法用量通りの投与日に投与してください。
    用法用量通りの投与日に投与できない場合、患者さんの状態を考慮し、以下の臨床試験を参考に医師判断により投与を行ってください。
    国内第Ⅰ相試験(ONO-7057-05試験)で第2サイクル以降の1日目は前サイクル終了後1~8日目(前サイクル開始後29~36日目)と規定していました。

    出典:申請資料概要:2.7.6個々の試験のまとめ 表2.7.6.15-3 第2~12サイクル(ONO-7057-05)(続き)

取り扱い上の注意

医薬品リスク管理計画(RMP)における「重要な特定されたリスク」にあたるものには何がありますか?

  • 心障害(心不全、心筋梗塞、QT延長、心膜炎、心嚢液貯留)
  • 間質性肺疾患
  • 肺高血圧症
  • 高血圧・高血圧クリーゼ
  • 急性腎不全
  • 腫瘍崩壊症候群
  • Infusion reaction
  • 出血
  • 血液毒性
  • 静脈血栓塞栓症
  • 肝不全・肝機能障害
  • 血栓性微小血管症
  • 感染症
  • 可逆性後白質脳症症候群

参照:医薬品リスク管理計画

主な副作用の症状と対策を教えてください

適正使用ガイドを参照ください。

重大な副作用は以下のとおりです。
心障害、間質性肺疾患、肺高血圧症、 肝不全、肝機能障害、急性腎不全、腫瘍崩壊症候群、骨髄抑制、Infusion reaction、血栓性微小血管症、可逆性後白質脳症症候群、脳症、高血圧、高血圧クリーゼ、静脈血栓塞栓症、出血、感染症、消化管穿孔です。

  1. 心障害
    心不全(2.7%)、QT間隔延長(0.1%)、心筋梗塞(0.1%)、心嚢液貯留(0.1%)、心膜炎(頻度不明※)等の心障害があらわれることがありますので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、本剤の休薬、減量又は投与中止等の適切な処置を行ってください。
  2. 間質性肺疾患
    間質性肺疾患(0.9%)(肺臓炎(0.5%)、間質性肺炎(0.4%)、急性呼吸窮迫症候群、急性呼吸不全(いずれも頻度不明※)等)があらわれることがありますので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、本剤の休薬、減量又は投与中止等の適切な処置を行ってください。
  3. 肺高血圧症
    肺高血圧症(0.5%)があらわれることがありますので、患者の状態を十分に観察し、呼吸困難、胸痛等の症状があらわれた場合には、本剤の投与を中止するとともに、他の病因(胸水、肺水腫等)との鑑別診断を実施した上で、適切な処置を行ってください。
  4. 肝不全、肝機能障害
    肝不全(0.1%)、AST(GOT)、ALT(GPT)、ビリルビン等の上昇を伴う肝機能障害(6.1%)があらわれることがありますので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、本剤の休薬、減量又は投与中止等の適切な処置を行ってください。
  5. 急性腎不全
    急性腎不全(1.8%)があらわれることがありますので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、本剤の休薬、減量又は投与中止等の適切な処置を行ってくださいうこと。
  6. 腫瘍崩壊症候群
    腫瘍崩壊症候群(0.7%)があらわれることがありますので、血清中電解質濃度及び腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察してください。異常が認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置(生理食塩水、高尿酸血症治療剤等の投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察してください。
  7. 骨髄抑制
    血小板減少(26.3%)、貧血(24.7%)、好中球減少(20.1%)、リンパ球減少(6.9%)、白血球減少(5.3%)、発熱性好中球減少(1.6%)等の骨髄抑制があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、本剤の休薬、減量又は投与中止等の適切な処置を行ってください。
  8. Infusion reaction
    発熱、悪寒、関節痛、筋痛、顔面潮紅、顔面浮腫、嘔吐、脱力、息切れ、低血圧、失神、胸部絞扼感、狭心症等を含むInfusion reaction(頻度不明※)があらわれることがありますので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、本剤の休薬、減量又は投与中止等の適切な処置を行ってください。なお、本剤の投与前にデキサメタゾンの経口又は静脈内投与を考慮ってください。
  9. 血栓性微小血管症
    血栓性血小板減少性紫斑病(0.1%)、溶血性尿毒症症候群(頻度不明※)等の血栓性微小血管症があらわれることがありますので、患者の状態を十分に観察し、破砕赤血球を伴う貧血、血小板減少、腎機能障害等が認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行ってください。
  10. 可逆性後白質脳症症候群、脳症
    可逆性後白質脳症症候群(0.2%)、脳症(頻度不明※)があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、可逆性後白質脳症症候群、脳症が疑われる症状(痙攣、頭痛、意識障害、錯乱、視覚障害等)が認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行ってください。
  11. 高血圧、高血圧クリーゼ
    高血圧(10.3%)、高血圧クリーゼ(0.2%)があらわれることがあるので、血圧の推移等に十分注意し、異常が認められた場合には、適切な処置を行ってください。高血圧クリーゼがあらわれた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行ってください。
  12. 静脈血栓塞栓症
    深部静脈血栓症(3.5%)、肺塞栓症(2.0%)等の静脈血栓塞栓症があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、本剤の休薬、減量又は投与中止等の適切な処置を行ってください。
  13. 出血
    胃腸出血(0.4%)、頭蓋内出血(0.1%)等の出血があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、本剤の休薬、減量又は投与中止等の適切な処置を行ってください。
  14. 感染症
    肺炎(6.3%)、敗血症(1.2%)等の重篤な感染症があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、本剤の休薬、減量又は投与中止等の適切な処置を行ってください。
  15. 消化管穿孔
    消化管穿孔(0.1%)があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行ってください。

参考:添付文書

前治療がなくても本剤を使用できますか?

未治療患者への有効性、安全性は確立していないため、推奨できません。
効能・効果は「再発又は難治性の多発性骨髄腫」です。

【参考】

<レナリドミド及びデキサメタゾン併用>

カイプロリスの海外第Ⅲ相試験は前治療歴が1~3回の再発又は難治性の多発性骨髄腫患者を対象に実施しておりました。

<デキサメタゾン併用>

カイプロリスの国際共同第Ⅲ相試験は前治療歴が1~3回の再発又は難治性の多発性骨髄腫患者を対象に実施しておりました。

参考:適正使用ガイド

劇薬等の指定はありますか?

規制区分は以下になります。
毒薬、処方箋医薬品

参考:添付文書

腎機能障害患者や透析患者に対して投与制限や注意の規定はありますか?

腎機能障害患者や透析患者に投与可能ですが、本剤投与によりクレアチンクリアランス(Ccr)が15mL/分未満となった場合には、本剤を休薬してください。
Ccrが15mL/分以上まで回復した場合には、投与の再開を検討してください。透析を要する場合には、再開時の用量として20mg/m2を超えないようにしてください。また透析患者について、透析後に投与してください。

参考:添付文書

本剤調製時、投与時、または漏えい時の安全性を担保するために特別な方法は必要ありませんか?

本剤に特有の対処法はありません。注射剤が血管外漏出した際の一般的な対処法と同様の処置をお願いします。

凍結してしまったものを使用できますか?

凍結した製剤を使用することは避けてください。本剤は凍結を想定した安定性試験は実施していません。

腎機能障害別で安全性に違いはありますか?

海外第Ⅱ相試験(PX-171-005)において、血液透析被験者や腎機能正常被験者を含む腎機能障害の程度が異なる被験者において本剤のCmax及びAUCに明らかな違いは認められませんでしたので安全性に違いはないと考えられます。

参考:インタビューフォーム、申請時資料