がん悪液質の基本情報

がん悪液質は，著しい筋組織の減少を特徴とする複合的な代謝異常症候群であり、がん化学療法への忍容性を低下させるだけでなく、がん患者のQOLを著しく低下させ，予後を悪化させる因子でもあることが示唆されています。

がん悪液質とは がん患者さんは、がんの進行に伴いしばしば食欲不振、体重減少、倦怠感などの症状を呈します。このがん悪液質は、進行がん患者さんの50-80%に認められます。

がん悪液質の3つのステージと診断基準 European Palliative Care Research Collaborative（EPCRC）ガイドラインにおいて、がん悪液質は「前悪液質」「悪液質」「不応性悪液質」の3つのステージに分類されています。

がん悪液質治療の考え方 がん悪液質が進行すると不可逆的（不応性悪液質）になります。このステージでは、状態の悪化により介入が困難となる患者が多くなります。

がん悪液質をさらに詳しく がん悪液質の詳細メカニズムや診断基準、マネジメントアルゴリズムなど、詳しい情報を紹介しています。